香川県中讃地区で厄除け、厄払いをお願いするなら宇多津にある郷照寺が有名です。『厄』って聞いたことはあるけど、そもそも何なのか?どうすればいいのか?いつ行けばいいのか?など、気になることをまとめてみました。
人生には節目がいくつかあり、お宮参りや七五三詣りに子供が晴れ着を着て寺社に出向きます。これらも実は子供の厄を払う意味合いなのですが、どちらかと言えばお祝いのような感じでとらえられています。親と一緒に暮らすこの頃は大人に守られているので、過度に厄を心配する必要はなく、むしろ成長を喜ぶ節目と考えて良いようです。
一方、気を付けなければいけないのは、いわゆる大人の『厄年』です。厄年は男女で年齢が異なります。今回は、こちらの大人の節目『厄年』についてまとめます。
『厄年』とは?
厄年(やくどし)は、日本などで厄災が多く降りかかるとされる年齢である。科学的な根拠は不確かで、陰陽道由来とされるものの出典は曖昧である。平安時代の書物には見られ、旧来から根強く信じられている風習である。
(wikipediaより引用)
男性は数え年で25歳、42歳、61歳になる1年間、女性は数え年で19歳、33歳、37歳、61歳になる1年間が厄年になります。
その前年を前厄、後年を後厄として、それぞれ3年間を気を付けて過ごすよう言い伝えられてきました。
この中でも、男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼んで、特に注意が必要なのだそうです。
ウィキペディアにも書いてあるように科学的な根拠は不確かで、厄払いをしなかったといって何か起こるとか、厄除けをしたから無敵になるというわけではありません。
しかし、男女ともに社会的にも体調面でも大きな変化が起こりやすい年齢が厄年にあたります。1年間、いや足掛け3年間、災いが降りかからないかとおびえて暮らすより、厄払いをしてすっきりとした気持ちで安心して厄年を乗り切りましょう。
郷照寺が厄除け大師と呼ばれる由来
郷照寺は、元々は奈良時代に行基菩薩が開き道場寺と称していたそうです。後に、弘法大師42歳のころ、この地を訪れ、自作のご尊像を刻み、厄除けの御誓願をされたことから「厄除うたづ大師」として信仰を集めるようになったそうです。
郷照寺は、今では、香川県で厄除けと言えばここ!に必ず上がるお寺で、2023年のお正月も195,000人の人出(四国新聞調べ)で、香川県の主な寺社では2番目の人気でした。
三が日の人出 https://t.co/gezUhLPeXj
— 厄除け うたづ大師 郷照寺 (@goushou_ji) January 12, 2023
2023年(令和5年)の本厄は?
厄年は数え年で考えます。1月1日からの1年間で捉えるので、誕生日前なら満年齢にプラス2歳、誕生日後ならプラス1歳で考えます。
【男性】
- 平成11年(1999年)生まれ 25歳(満24歳)
- 昭和57年(1982年)生まれ 42歳(満41歳)【大厄】
- 昭和38年(1963年)生まれ 61歳(満60歳)
【女性】
- 平成17年(2005年)生まれ 19歳(満18歳)
- 平成3年(1991年)生まれ 33歳(満32歳)【大厄】
- 昭和62年(1987年)生まれ 37歳(満36歳)
- 昭和38年(1963年)生まれ 61歳(満60歳)
各厄年の前年を「前厄」、後年を「後厄」といい、約年前後の3年間は災いに遭わないように気を付けたほうが良いとされています。特に大厄にあたる男性の42歳、女性の33歳は、3年間にわたり厄除けに訪れる人も多いようです。
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香川県すみます芸人の梶剛さんも、厄除けは郷照寺のようです。
『厄年』には何をすればよい?
郷照寺 厄除けはいつまでに行う?
地域によって様々な慣習がありますが、一般的には年明けから節分までの間にお寺や神社に厄除け・厄払いに行きます。というのは、旧暦を使用していた頃は、現在の節分がお正月、つまり新年の始まりとしていたため、それまでにご祈祷を受けると、安心して新年を迎えられると考えられていました。このことから、厄払いや厄除けは、1月1日から2月3日(節分)までにすると良いとされている理由です。
節分を過ぎても、一年を通して厄除けのご祈祷を受け付けてくださいますので、電話で問い合わせてください。
厄除・厄払いのお問い合わせはお電話で。
郷照寺 0877-49-0710 (8:00~17:00)
郷照寺の厄除け祈願 受付方法 祈祷料
受付方法と祈祷料
申し込み:納経所(境内入ってすぐのところ)
祈祷料:厄除け大護摩祈祷 1万円 (個別に祈祷)
厄除け普通祈祷 5千円 (複数枚まとめて祈祷)
住所・氏名・生年月日を書いて、上の祈祷料を払うと、木の札を渡してくれます。
祈祷の受け方
頂いた木札をもって厄除大師堂にいき、順番に厄除け祈祷を受けます。
御祈祷殿に入れるのは祈祷を受ける本人又は代理の人1名のみです。
靴を脱いで本堂に上がります。靴を入れる袋を用意してくれているそうですが、ブーツだと袋に入らないので控えた方が良いようです。脱ぎ履きしやすい靴がベスト。
祈祷自体の時間は20分程度ですが、混み合ってる時間帯だと外で待つ時間もあるので、時間に余裕を見て、尚且つ冬場だと暖かい格好でお出かけください。
厄除け階段
厄落としという言い方をすることもあります、これは大事なものをわざと落として、自ら災難を作り出し、今後の災いを減らすという考え方です。郷照寺の階段には1円玉がたくさん置いてあります。厄除けの階段に、数え年の数だけお金を落として登り、厄を落とすことになると言われています。
郷照寺へのアクセス
<郷照寺>
住所:香川県綾歌郡宇多津町山下1435
正式名称:第七十八番 仏光山 郷照寺 広徳院(ぶっこうざん ごうしょうじ こうとくいん)(四国八十八か所霊場の第78番札所です)
*JRを使う場合
→JR宇多津駅より、徒歩で約17分 車で9分
JR坂出駅より、車で約15分
*マイカーを使う場合
→高松道坂出ICから国道11号経由で約2㎞10分
駐車場は境内に隣接(無料)
※郷照寺の駐車場に停めると、お寺はすぐ隣ですが、ここにたどり着くまでの道が狭いです。運転が不慣れな人は、厄除けに行って車を傷つけるのはショックが大きいので、公共の交通機関を利用するか、「宇多津町役場」に停めて歩いていくのが良いかもしれません。
まとめ
昔から、厄年の人は不慮の事故に遭いやすいとか、病気になりやすいなどと言われてきました。上にも書いたように、何かの根拠があるわけではないけれど、もし災難に見舞われたとき、厄除けをしとけばよかったと後悔しないように、そして、何かを始めるとき、厄除けをしていないから大丈夫かな?と心配しなくて良いように、厄年に差し掛かったら厄除けに行って、すっきりした気持ちで過ごしませんか?
厄年の「厄」というのは、本人だけではなく家族に影響することもあると言われています。私は、昔からの言い伝えのようなものを全く信じない生活をしておりましたが、私の大厄の年に、偶然でしょうが祖母が交通事故に遭ってしまい、なんだかとても申し訳ない気がして、それ以来、昔から言われていることには意味があると強く思うようになりました。今はちゃんと、節目の行事も季節の行事も大切にしています。
厄除けの仕方や、厄落としの方法などは、地域によって色々な慣習があると思います。ご両親、祖父母、地域の年長者などに、ぜひ聞いてみてください。皆さん、ご自分の厄除けエピソードを楽しく話してくれると思いますよ。
最後までお読みいただき、有難うございました。
郷照寺公式サイトはこちら
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